「まだ痛いです・・・」
施術後に「今どうですか?」と尋ねた時にこう言われるのがとにかく苦痛でした。
結果が出ないと、どこに鍼を打てば良かったのか?ということが頭から離れない。そんな状態で内心は少しビクビクしながら次の患者さんを施術していたのです。
でも、ある日気づいたんです。
この考え方は間違っていました
施術で結果を出せなかった時、どこに鍼を打てば良かったのか?だけを考えることは止めました。
施術前に、体の状態やいつから痛むのか?などを聞くことも含めて施術だということに気づきいたらからです。
この当たり前のことに気付いて以来、施術への取り組み方が変わりました。その結果「次はいつ来ればいいですか?」という言葉が増えたのです。
学校の試験と実際の施術は違う
施術への考え方を変えてからは、悩んでいた状況がガラッと変わったのです。
- 施術に対する不安がなくなり
- 施術後に喜んでくれる方が増え
- 紹介もしていただけるように
恥ずかしい話ですが、学校の試験の発想が抜けていなかったんですね。
学校の試験はそもそも答えありきです。でも、実際の施術では、○○が痛む場合なら△△に刺鍼すれば良いというようにはいきません。
毎回体の状態を確認して原因を特定する。そして施術部位を特定して刺鍼をして評価する。
こういうことができていなかったんですね。
でも、分かってしまえば施術の結果は変わってきます。今はまだ経験が少なくて自信がなくてもです。
不安を自信に変えてくれた施術方法
知っている先生も多いと思いますがトリガーポイント鍼療法という施術があります。
この施術方法に出会うまでは不安だらけでした。
患者さんへの質問方法から、施術部位の特定方法、そして刺鍼方法などが体系立てられた施術方法です。
その理論を知るだけでも施術の取り組み方が変わるかもしれません。
今の施術方法が先生にとって「最適」とは限りません。まずは理論だけでも知ってみてはいかがでしょうか。
なぜ技術の向上につながりやすいのか?
トリガーポイント鍼療法は施術の流れを次の5つのステップに分けることができます。
- 動作分析
- 罹患筋の特定
- トリガーポイント検索
- 施術
- 評価
このような流れになっているので、現状の技術レベルでどこが弱点なのかを見つけやすく改善にも取り組みやすいのです。
例えば、5つのステップで罹患筋の特定が間違っていたとします。この場合は、その前のステップの動作分析からやり直せば良いということになります。
この繰り返しによって技術が向上していくということですね。
理論を知るだけでも損はない
大げさではなくトリガーポイントの理論を知るだけでも損はありません。きっと施術への考え方が変わることでしょう。
面白そうだな!と思った先生は基礎理論から学んでみてはいかがでしょうか?