大胸筋の上腕骨大結節稜付着部への刺鍼方法について。
大結節稜の付着への刺鍼は、付着部での大胸筋の触知感がほとんどないため骨指標を頼りにして刺鍼する。
肘関節を屈曲した状態で肩関節を内・外旋してもらい、大結節・結節間溝・小結節を確認。それぞれが確認できたら大結節を基準に大結節稜を確認。
大胸筋の上部線維と下部線維のカーブを元に上腕骨付着部の位置を想定する。大結節稜と大胸筋のカーブから想定した付着部に向けてそのまま刺鍼すればOK。
大胸筋の上腕骨付着部は、肩関節の屈曲で痛みが出る場合だけではなく手指のしびれの原因になることも多い。そのため臨床で刺鍼する機会が多いと言える。