肩甲骨上角付着部の刺鍼について、その2。
肩甲挙筋の上角付着部へ刺鍼をする場合は、肩上部からではなく背部から刺鍼する方が安全かつ正確に刺鍼できる。
ただこの場合、ミスをしやすいポイントがある。
1つ目は、肩甲骨内縁と肋骨角を間違える場合があるということ。このミスは、筋が硬い中高年の男性の場合で起こりやすい。筋が硬いため、骨を触り分けることが難しい状態の時に、肩甲骨内縁を肋骨角と間違えてしまうことがある。
2つ目は、肩甲骨の肩甲棘を境にやや曲がっているということ。肩甲骨全体は平面ではない。肩甲棘を境にや折れ曲がったような状態が分かっていないと触察を間違える。そして刺鍼もミスをしてしまう。
主にこの2点のミスを避ければかなり正確に刺鍼することが可能。