肩甲骨上角付着部の刺鍼について、その1
前提として、上角付着部は触察と刺鍼に自信がなければ刺鍼はしないのが良い。代わりにマッサージツールを用いて弛緩させる方が安全かつ反応も得やすい。
このことを踏まえた上での刺鍼方法。
肩甲挙筋の上角付着部は、体型や性別にもよるが基本的に意外と奥にあり、かつ、ボリュームがある。
そのため、1~2本刺鍼できればOKというわけには行かないことが大半。
このような筋に対して、安全かつ正確に刺鍼するためには肩上部から体幹に対して平行の刺鍼方法はおすすめできない。
代わりに、背部から肩甲骨上角の際を狙う刺鍼をおすすめする。この方が安全性が高いし刺鍼も行いやすい。また、触察も肩上部から上角を触るより容易なため複数の刺鍼も行いやすい。
ただし、肩甲骨際への刺鍼が必要になるため深刺しには注意。