トリガーポイントとは、簡単に言うと痛覚の過敏部位(感作部位)です。
運動器にこのトリガーポイントができると痛みの原因になります。
このトリガーポイントには責任トリガーポイントと言って、痛みの発生源になっている部分が存在します。
トリガーポイント鍼療法について
現在、様々な形でトリガーポイント療法が行われています。
当勉強会で行うのは、関西医療大学の黒岩共一先生の理論に基づいたトリガーポイント鍼療法です。ちなみに、当勉強会は黒岩先生のご了承を得て開催しています。
痛みの発生源になっている責任トリガーポイント。
これを探し出し、鍼の施術をして痛みの施術を行います。
従来の鍼とどこが違うのか?
長年、鍼の施術は経穴、経絡に対して行うのが一般的でした。
しかし、トリガーポイント鍼療法は従来の経穴、経絡ではなく運動器に着目した施術です。
- どの運動器が原因なのか?
- その運動器の中のどこにトリガーポイント、責任トリガーポイントがあるのか?
- そして、どこを施術すれば最も効果的なのか?
このように、運動器に着目し、痛みの原因部分の検出から、除去までを科学的・論理的な方法を用いて臨床を行うという点が従来の方法とは大きく異なる点です。
どのような症状に対して施術が可能か?
トリガーポイント鍼療法の施術対象は、運動器の痛みです。
具体的には、
- 肩こり・腰痛
- 椎間板ヘルニア
- 坐骨神経痛
- 五十肩
- 内・外側上顆炎
- 腱鞘炎
- 鵞足炎・腸脛靭帯炎
などが代表的な例です。もちろん、上記に限らず運動器の痛みであれば施術対象になります。
また、近年では、黒岩先生の研究により「めまい」に対してもトリガーポイント鍼療法が有効であることが分かってきています。